Security Digest

セキュリティ・脆弱性の最新情報を毎朝日本語でまとめてお届けします

セキュリティ・脆弱性の最新ニュース(2026-10-20)

正規の配布経路を悪用したサプライチェーン攻撃が相次いだ。Rank Math PROの公式配布物とAOMEIの更新サーバが改ざんされ、GhostActionはGitHub上で開発者を狙う手口を広げている。脆弱性では、PoC公開の翌日にPlex Media Serverで悪用が始まり、F5はNGINXの定例外パッチを出した。国内ではソースネクストで2,200万件を超える会員情報が流出した可能性が公表されている。

WordPress用SEOプラグイン「Rank Math PRO」の公式配布物にバックドア、該当期間に導入したサイトは侵害前提で対応を

必読攻撃・インシデントThe Hacker News · Popular WordPress SEO Plugin Rank Math PRO Hijacked to Deliver Self-Restoring Backdoor

Rank Math PROのうち、10月15日20:02から16日07:12(UTC)の間にrankmath.comから入手したもの、または更新として配信されたものにマルウェアが混入していた。仕込まれたバックドアは、削除しても自ら復元する。Rank Mathは、この期間のコピーをインストールして有効化したサイトを侵害されたものとして扱うよう呼びかけている。

Plex Media Serverの脆弱性チェーン「Plex2Shell」が悪用され、暗号資産マイナーとLinux向けプロキシ型バックドアが設置される

必読脆弱性/CVEThe Hacker News · Hackers Exploit Plex2Shell Flaws to Install Crypto Miners and Linux Proxy Backdoor

Plex Media Serverの4つの脆弱性を連鎖させる「Plex2Shell」の悪用が確認された。PoCが公開された翌日には攻撃が始まっている。侵入後には暗号資産マイナーとリバースプロキシのソフトが設置されている。外部からアクセスできる状態でPlexを運用している場合は、ベンダの更新情報を確認し、不審なプロセスがないか点検してほしい。

F5、NGINXの複数の脆弱性に定例外パッチ うち3件はコード実行につながるcritical

必読パッチ/アップデートBleepingComputer · F5 releases out-of-band patches for critical NGINX vulnerabilities

F5が、NGINX Webサーバの複数の脆弱性に対するセキュリティパッチを定例外で公開した。このうち3件は深刻度がcriticalで、攻撃者が脆弱なシステム上でコードを実行できるおそれがある。NGINXはリバースプロキシやロードバランサとしても広く使われている。自社の構成で使っているバージョンが対象かどうか、確認が必要だ。

ソースネクストに不正アクセス、会員情報取得APIが悪用され22,519,960件が流出した可能性

必読攻撃・インシデントpiyolog · ソースネクストへの不正アクセスについてまとめてみた

10月9日10時ごろから、第三者が会員情報取得APIを不正に使って会員情報を取得していた。同社が気付いたのは13日で、同日13時36分までに封じ込めを終えた。このAPIは定期処理にも使われていたため、正規の通信との区別がつきにくかったという。流出した可能性のある項目には、メールアドレスとパスワードのほか、氏名、住所、電話番号、勤務先情報が含まれる。同じパスワードを他のサービスでも使っている会員は、そちらも変更したほうがよい。

Broadcom製Wi-Fi設定ソフトに未修正の脆弱性、電波の届く範囲からルータ上でroot権限のコード実行

注目脆弱性/CVEThe Hacker News · Unpatched Broadcom Wi-Fi Flaw Lets Attackers in Range Run Code as Root on Routers

研究者のQuentin Kaiser氏が10月16日に公表した。Broadcom製チップを使うルータでは、電波の届く範囲にいる攻撃者が、Wi-Fiパスワードもペアリングもなしにroot権限でコードを実行できる。ベルギーのISP3社が提供するホームゲートウェイで攻撃の成立が実証され、うち1台ではWi-Fiパスワードを読み取られた。この脆弱性はまだ修正されていない。Broadcom系の機器を使っている場合は、機器ベンダや通信事業者からの案内に注意してほしい。

AOMEIのサーバが侵害され、バックアップソフトの宣伝機能経由でマルウェアが配布されたと報道

注目マルウェア/ランサムBleepingComputer · Hackers hijack AOMEI update servers to secretly spread malware

攻撃者がAOMEIのサーバに侵入し、バックアップソフトに組み込まれた宣伝表示機能を通じてマルウェアを配布したと報じられている。攻撃者は設定ファイルを一時的に書き換え、その後元に戻して痕跡を隠していた。業務端末にAOMEI製品を入れている組織は、ベンダの公式発表を確認し、該当端末を点検する必要がある。

Microsoft、10月のWindows Server更新プログラムでExchangeのOWAサインインとメール配送に不具合が出ることを確認

注目パッチ/アップデートBleepingComputer · Microsoft: October Windows Server updates break Exchange sign-in, mail flow

今月のWindows Serverセキュリティ更新プログラムを適用すると、一部のExchange Server環境でOWAにサインインできなくなったり、メール配送に支障が出たりする。Microsoftがこの問題を認めた。オンプレミスでExchangeを運用している組織は、適用前に既知の問題の情報を確認し、検証環境で試しておくと安全だ。

Windows DNSにリモートコード実行を含む複数の脆弱性

注目脆弱性/CVEScanNetSecurity · Windows DNS にリモートコード実行を含む複数の脆弱性

Windows DNSに、リモートコード実行を含む複数の脆弱性があることが報じられた。DNSは組織ネットワークの基盤で、Windows Serverでこの役割を担っている環境は多い。対象バージョンと修正プログラムの提供状況をMicrosoftの情報で確認してほしい。

OpenCode Consoleに侵入、保存されていたOpenAI・Anthropic・GoogleのAPIキーが露出した可能性

注目認証・アカウントThe Hacker News · OpenCode Console Breach May Have Exposed OpenAI, Anthropic, and Google API Keys

10月16日の夜、OpenCodeの旧システムに侵入者が到達した。その結果、ホスト型サービス「OpenCode Console」に保存されていた外部AIプロバイダのAPIキーが露出した可能性があると同社は説明している。通知を受けたのは一部のユーザーに限られる。Consoleにキーを登録していたチームは、該当キーを失効させて再発行し、利用履歴に不審な点がないか確認してほしい。

GhostActionの攻撃者、フォントを装った認証情報窃取マルウェアを94のGitHubリポジトリに仕込む

注目マルウェア/ランサムThe Hacker News · GhostAction Attackers Plant Credential Stealer Disguised as Font in 94 GitHub Repositories

GhostActionの攻撃者はこれまで、乗っ取ったプロジェクトに悪意あるGitHub Actionsワークフローを注入していた。今回はそこから手口を広げ、オープンソース開発者へのフィッシングと、偽のフォントファイルに隠したスティーラーの配布を始めている。対策が進むのに合わせて手口を変えてきている点が特徴だ。リポジトリに見慣れないファイルが追加されていないか、ワークフローに不審な変更がないかを点検したい。

Node.js、複数の脆弱性を修正するセキュリティアップデートを10月21日以降に公開予定

注目パッチ/アップデートSecurity NEXT · 「Node.js」のセキュリティアップデート - 10月21日以降に公開予定

Node.jsの開発チームが、複数の脆弱性が見つかったことを明らかにした。現地時間2026年10月21日以降にセキュリティアップデートを公開する予定だ。Node.jsを本番で使っている場合は、公開後すぐに更新できるよう、今のうちに対象バージョンの洗い出しと適用手順の準備をしておくとよい。

日本経済新聞社で約1カ月に3件目の情報漏えい、約183万件の個人情報

注目攻撃・インシデントBleepingComputer · Nikkei discloses third data breach in a month, 1.8M records exposed

日本経済新聞社が、新たな情報漏えいを公表した。約1カ月で3件目となる。システム開発に使っていたクラウドサービスに不正アクセスがあり、183万件の個人情報が漏えいした。開発用のクラウド環境に本番の個人データを置いている組織にとっては、自社のアクセス管理を見直す材料になる。