Security Digest

セキュリティ・脆弱性の最新情報を毎朝日本語でまとめてお届けします

セキュリティ・脆弱性の最新ニュース(2026-10-17)

リモート保守製品「BeyondTrust Remote Support」のゼロデイが8月下旬から悪用されていたことが分かり、修正版が出ました。FortiOSの脆弱性を悪用して新種のマルウェアを入れる攻撃や、AOMEI Backupperの公式アップデート配信が改ざんされた事案も報告されています。国内ではバーガーキング・ジャパンとソースネクストで1000万件を超える規模の情報流出が公表され、IPAは被害を受けた組織向けに「不正アクセス特別相談窓口」を開設しました。

BeyondTrust Remote Supportのゼロデイ、中国系グループが8月下旬から悪用 修正版が公開

必読脆弱性/CVEThe Hacker News · China-Linked Hackers Exploited BeyondTrust Zero-Day to Take Over Remote Support Servers

BeyondTrust Remote Support(旧Bomgar)の脆弱性CVE-2026-102764(CVSSスコア9.3)が、8月下旬からゼロデイとして悪用されていました。悪用したのは中国系のスパイ活動グループ「Armory Castle」(旧称UNC5221、Warp Panda)です。BeyondTrustは10月15日(米国時間)、顧客に修正版の適用を呼びかけました。リモート保守サーバは社内端末に広く入れる経路になるため、利用中ならパッチの適用に加えて、8月以降に侵害されていないかも確認してください。

FortiOSの脆弱性CVE-2025-61624を悪用、メモリ常駐型マルウェア「PEERSTITCH」を設置

必読マルウェア/ランサムThe Hacker News · PEERSTITCH Malware Deployed via FortiOS Flaw Bypasses Checks on Tagged VPN Sessions

高度な攻撃者とみられる集団が、FortiOSの脆弱性CVE-2025-61624を悪用し、これまで報告のなかったARM64向けのメモリ常駐型マルウェア「PEERSTITCH」を送り込んでいました。この脆弱性はFortiOS、FortiPAM、FortiProxy、FortiSwitchManagerのコマンドラインインタプリタにあるパストラバーサルです。CVSSスコアは5.4と中程度ですが、実際に攻撃で使われています。スコアだけで後回しにせず、該当製品のバージョンを確認してください。

AOMEI Backupperの更新サーバが改ざん、5〜10分ずつの短時間にバックドアを配信

必読攻撃・インシデントThe Hacker News · Attackers Tampered with AOMEI Backupper's Update Servers for Minutes to Deliver a Backdoor

2026年5月から7月にかけて、Windows向けバックアップソフト「AOMEI Backupper」の公式更新サーバ上のファイルが繰り返し差し替えられていました。差し替えは1回あたり5〜10分で、その間に更新を確認したソフトはバックドアをダウンロードして実行していました。Google Threat Intelligence Group、Mandiant、ManageEngineが報告しています。正規の配信元からの更新だったため、従来の検知では気付きにくい手口です。この期間に同製品を使っていた端末は調査の対象になります。

Magento/Adobe Commerceに最大深刻度の脆弱性「BlockStrap」、PHPコード実行のおそれ

必読脆弱性/CVEBleepingComputer · Critical BlockStrap flaw lets hackers run code on Magento servers

MagentoとAdobe Commerceに、深刻度が最大と評価された脆弱性CVE-2026-103849(通称BlockStrap)が見つかりました。悪用されると、ストアのサーバ上で任意のPHPコードを実行される可能性があります。研究者は、近いうちに悪用が始まるおそれがあると警告しています。ECサイトを運営している場合は、ベンダの情報で対象バージョンと修正状況を確認してください。

バーガーキング・ジャパンに不正アクセス、1118万件の顧客記録を含むサーバに侵入

必読攻撃・インシデントBleepingComputer · Burger King Japan data breach exposes 11 million customer records

バーガーキング・ジャパンは、1118万件の顧客記録を含むサーバに攻撃者がアクセスしたと公表しました。国内の報道では、公式アプリが不正アクセスを受け、アプリ会員の個人情報が流出したとされています。詳細は調査中です。利用者が多い飲食チェーンの会員情報のため、件数は国内でも大きな規模になります。

ソースネクストの会員情報管理システムが侵害、約2252万件流出の可能性

必読攻撃・インシデントSecurity NEXT · 会員情報約2252万件が流出した可能性 - ソースネクスト

ソフトウェア販売のソースネクストで会員情報管理システムが侵害され、約2252万件の会員情報が流出した可能性があります。同社の製品は個人だけでなく企業でも購入されています。社用アドレスで会員登録していた場合も含め、同社をかたるメールに注意が必要です。

米CISA、Atlassian製品やネットワークセキュリティ製品など5件の脆弱性で悪用を確認

注目脆弱性/CVESecurity NEXT · Atlassian製品や複数セキュリティ製品など、脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米CISA

米CISAは、Atlassian製品や複数ベンダーのネットワークセキュリティ製品などの脆弱性5件について、悪用を確認したとして注意を呼びかけました。境界防御の製品と業務基盤の製品が両方含まれています。自社で使っている製品が対象かどうか、CISAの公表内容と照らし合わせて確認してください。

Adobe、ColdFusionやAdobe Commerceなど11製品のセキュリティアドバイザリを公開

注目パッチ/アップデートSecurity NEXT · Adobe、アドバイザリ11件を公開 - 深刻な脆弱性にも対処

Adobeは2026年10月13日(現地時間)、「Adobe ColdFusion」「Adobe Commerce」「Adobe Experience Manager」など11製品のセキュリティアドバイザリを公開しました。同社は即時のアップデートを求めていませんが、深刻な脆弱性も含まれています。Webサーバ側で動く製品が多いため、通常のパッチサイクルで漏れなく適用してください。

「XenServer」「Citrix UniconOS」「Citrix Workspace app」に脆弱性、修正版を公開

注目パッチ/アップデートSecurity NEXT · 「XenServer」「Citrix UniconOS」など3製品に脆弱性 - 修正版を公開

Cloud Software Groupは、仮想化基盤「XenServer」と「Citrix UniconOS」「Citrix Workspace app」の3製品で脆弱性が見つかったとして、それぞれアップデートを公開しました。仮想化基盤とクライアントの両方が対象です。サーバ側だけでなく、利用者の端末に入っているWorkspace appのバージョンも確認してください。

Windows 11の10月更新KB5127648、Smart App Controlを有効にできない場合

注目パッチ/アップデートBleepingComputer · Microsoft: October Windows update may break Smart App Control

Microsoftによると、今月のWindows 11セキュリティ更新プログラムKB5127648をインストールすると、一部の環境で「Smart App Control」を有効にできなくなることがあります。同機能を防御策として使っている組織は、更新を配布した後に設定が有効になっているかを確認してください。

IPAが「不正アクセス特別相談窓口」を開設、被害が疑われる段階でも相談可能

注目制度・ガイドラインSecurity NEXT · 組織で相次ぐ情報流出、IPAが特別相談窓口 - 被害疑わしき段階でも相談可

組織からの情報流出が相次いでいることを受け、情報処理推進機構(IPA)はサイバー攻撃による情報流出の被害を受けた企業・組織を支援する「不正アクセス特別相談窓口」を開設しました。電話とメールで受け付け、被害が確定する前の疑いの段階でも相談できます。自社だけで判断がつかない初動の段階で使える窓口です。

ムーンスターのサーバに不正侵入、過去の注文情報入りのなりすましメールが顧客に届く

注目攻撃・インシデントSecurity NEXT · 個人情報が流出、顧客宛のなりすましメールに過去の注文情報 - ムーンスター

シューズメーカーのムーンスターは、自社サーバが外部から侵害され、顧客の個人情報が流出したことを明らかにしました。顧客に届いたなりすましメールには、過去の注文情報が記載されていました。本物の取引内容が書かれたメールは見分けにくく、流出した情報が詐欺の材料として使われた例です。